基本的に痛みはありません
最初に、当院では子どもの矯正は下記の大きく3つの時期に分けて考えています。
- 子供の歯の時期の矯正 3歳~5歳
- 萌えかわりの時期の矯正 6歳~12歳(1期矯正)
- 大人の歯の時期の矯正 13歳~(2期矯正)
このうち、①と②の時期の矯正では、ワイヤーなどを装着することはありませんので、痛みが生じることはほぼありません。
③の2期矯正のみ、一過性ではありますが、痛みが生じることがあります。
このコラムでは、③のワイヤーを装着する2期矯正の痛みについてご説明します。
2期矯正で痛みが生じるケースについて
痛みが出る場合の原因として考えられるのは、
- 歯に力が加えられた時の痛み
- 装置が舌や粘膜(頬の内側、唇の内側)に当たる痛み です。
力が加えられた時の痛みは、装置を付けた時やワイヤーやネジの調整を行った時に感じることがある痛みです。
ワイヤーを使った矯正では、歯がしめつけられるような痛みと表現する方もいます。痛みを感じる時は、何もしなくても痛い、ものを噛んだ時だけ痛い、と人それぞれです。
とはいえ、繰り返しになってしまいますが、すぐに慣れて痛みを感じなくなるケースがほとんどです。
装置が舌や粘膜に当たる痛みの場合は、粘膜に当たってしまう装置にワックスと呼ばれる保護材をご自分で付けることでカバーできます。
痛みによって治療が続けられないようなケースはあるのか
痛みが原因で治療が続けられないようなケースは、ほとんどありません。
痛みが出たとしても数日の間におさまることが多いこと、お子さんは適応能力が高く、装置を付けた時の違和感にもすぐに慣れてしまうからです。
当院でもご両親に「矯正治療で痛みはありませんか」という質問をよくいただきます。
上記に書きましたように痛みを心配する必要はありませんので、ぜひ安心して治療に取り組んでいただければと思います。
とはいえ、2期矯正はワイヤーやブラケットを装着することで、周囲からの見た目が気になってしまうなど、お子さんの負担になってしまうケースを目の当たりにします。
そのため、できれば顎の発育を促して歯並びを整える1期矯正を行うことで、2期矯正の必要性をなくしたり、期間を短くしてあげることをおすすめします。