デンタルリンスは歯周病や口臭にきくの?効果的な使い方、選び方

デンタルリンスの3つの効果

歯垢除去

デンタルケアする親子

デンタルリンスは「液体歯みがき」とも呼ばれ、歯磨き粉を液体状にしたものです。歯みがき剤を使って歯磨きをした時と使わずに歯磨きをした時を比較すると、歯垢除去率は歯みがき剤を使った時の方が良いことが明らかになっています(ライオン歯科衛生研究所より)。

歯垢は細菌のかたまりで、虫歯や歯周病の原因となります。歯垢を歯に付着したままにすると約2日で歯石になります。歯石になってしまうとご自宅での歯磨きでは落とせなくなるため、歯垢の段階で除去することが大切です。

歯垢除去効果を発揮するために注意したいのがデンタルリンスの使い方です。

デンタルリンスは歯磨き粉を液体状にしたもので、口に含んでゆすいだだけでは歯垢を落とすことはできません。デンタルリンスで口をゆすいで吐き出した後、歯磨きをすることで歯垢を落とすことができます。(吐き出さずに口に含んだまま歯磨きをするタイプもあります。

デンタルリンスと似ているものに「洗口液(マウスウォッシュ)」があります。こちらは口ゆすぐだけで歯磨きを必要としません。混同しないようにしましょう。

デンタルリンスの良い所は、液体のため口に含むと口内のすみずみまで薬用成分が簡単に行き渡るところです。また、発泡剤が含まれていないため歯磨きの最中に泡が発生することなく時間をかけて丁寧に磨くこともできます。歯磨き粉の泡が苦手な方にもおすすめです。

虫歯予防

虫歯予防の基本は虫歯菌の住みかでもある歯垢の除去です。デンタルリンスは歯垢除去があるので虫歯予防にも効果があります。

さらに、市販のデンタルリンスには商品によって虫歯予防のためのさまざまな効果がプラスされています。

例えば…

  • 歯垢や虫歯菌を歯に付着させにくくする(抗菌コート、抗菌バリア効果、など)
  • 炎症を抑える(抗炎症作用)
  • フッ素配合で歯の再石灰化を促し歯質を強くする

デンタルリンスは使用後に水でうがいをする必要がありません。口の中がどうしても気になる場合には水でうがいしても効果はありますが、うがいをしない方が薬用成分をより長く口の中にとどめることができます。

口臭予防

口臭

殺菌成分が含まれているデンタルリンスは、口臭の原因となる細菌の活動を抑えてくれるため口臭予防にもつながります。薬液成分がお口のすみずみまで行き渡ることを意識しながら口をゆすぐとより効果的です。奥歯や歯の裏側は液体に触れやすい部分ですが、前歯の表側は液体が行き渡りにくい部分です。意識して口をゆすいでみましょう。

ミント系の商品が主流ですが、フルーツ系の香りが付いたタイプもあるのでお好みの香りを選ぶこともできます。

デンタルリンスを選ぶときのポイント

効果

歯みがき

デンタルリンスは配合成分のちがいから商品によって効果が異なります。例えば、虫歯予防、歯周病予防(歯肉炎、歯周病、など)、口臭予防の効果があります。

自分の目的に適した効果がある商品を選びましょう。

ちなみに、デンタルリンスには研磨剤が含まれていないため、練り歯磨き粉と比べると着色汚れが落ちにくいという面があります。着色汚れを落としたい方は、着色汚れを落とす成分が配合されている商品を選びましょう。

香り

香り

香りにはミント系やフルーツ系などの種類があり、メーカーによっても香りや香りの強さが異なります。香りは使用後の口のにおいに影響するものなので、自分の好みに合う商品を選びましょう。小さいお子さまが使う場合には、香りが強くないものがおすすめです。

アルコール成分

さわやか

アルコール成分が配合されているものと配合されていないものがあります。

アルコール成分配合のタイプは、使用後の爽快感がありお口の中がスッキリするのが特徴です。しかし、アルコール成分配合のタイプは刺激が強く、口の中が乾燥してしまいます。口内に炎症がある方や重度の歯周病をお持ちの方・ドライマウスの方はアルコールが配合されていないノンアルコールタイプがおすすめです。また、妊娠中の方、アルコール過敏症、お子さまにもノンアルコールタイプがおすすめです。

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