歯医者さんでの歯のクリーニングにはどのような効果があるの?
昨今は、美容院やエステに通うのと同じような感覚で、歯医者さんのクリーニングを受ける人が増えてきています。歯はある意味で、髪の毛やお肌以上に見た目の印象を左右する重要なパーツでもあるため、こうした傾向は当然の流れと言えるでしょう。今回はそんな歯医者さんでの歯のクリーニングによって得られる効果について詳しく解説します。
意外に多い!歯のクリーニングの効果
歯医者さんでの歯のクリーニングは、歯をきれいにするだけの処置のように思われがちですが、実際はそうではありません。皆さんが驚くほど多くの効果が得られるのが歯のクリーニングという歯科処置なのです。
虫歯・歯周病を予防する効果
まずは、歯のクリーニングで何をお掃除するのか、改めて考えてみましょう。歯を汚く見せている主な原因は、歯垢や歯石、ステインなどです。これらは食品の色素などが沈着することで歯を黄ばませますよね。同時に、細菌の温床でもあるため、放置していると虫歯や歯周病のリスクが上昇するのです。それらを一掃できる歯のクリーニングは、虫歯や歯周病を予防する効果も期待できます。しかも、歯のクリーニングでは、歯ブラシでは取り除けない「バイオフィルム」という薄い膜もきれいに除去できるのです。バイオフィルムも細菌の温床となる汚れです。
口臭を改善する効果
上述した汚れは、虫歯や歯周病だけでなく、口臭の原因にもなります。私たちの口臭の原因のほとんどはお口の中に存在しており、その大元ともいえる歯垢・歯石・バイオフィルムを除去できることは口臭の改善・予防において極めて有益なのです。
汚れの再付着を予防する効果
歯垢は、歯ブラシでもきれいに取り除けますが、歯石やバイオフィルムは残り続けます。歯の表面を粗造にするこれらは、汚れをさらに引き付けて、歯をどんどん不潔にしていくのです。そうした汚れを一掃すれば、汚れの再付着が起こりにくくなるのです。とくにPMTC(ピーエムティーシー)と呼ばれる自費のクリーニングでは、1歯1歯をていねいに磨き上げることから、汚れの再付着を予防する効果が高くなっています。
歯が持つ本来の白さ、光沢を取り戻せる
私たちの歯は本来、白くて美しく、キラキラとした光沢を放っています。もしもそうした自然な美しさが失われているのなら、そこには歯垢や歯石が堆積していることでしょう。それらは歯の黒ずみや黄ばみ、くすみという形で現れ、口元の審美性を大きく低下させます。歯のクリーニングで汚れを取り除けば、歯が持つ本来の白さ、光沢を取り戻せます。
口腔ケアへのモチベーションが上がる
歯医者さんの歯のクリーニングは、精神的にも良い効果をもたらしてくれます。歯が黄ばんでいたり、汚れが堆積していたりする状態では、歯磨きもなかなか頑張れませんよね。どうせまた汚れるだろうから、歯磨きを適当に終わらせてしまうこともあるでしょう。そこで歯医者さんの歯のクリーニングで汚れを一掃し、ピカピカでツルツルな歯を取り戻すことができれば、この状態を維持したい、もう汚したくないという意識が働き、口腔ケアも頑張れるようになります。つまり、歯医者さんの歯のクリーニングを受けると、口腔ケアへのモチベーションアップにつながるのです。
まとめ
今回は、歯医者さんでの歯のクリーニングによって得られる効果を解説しました。歯のクリーニングは、見た目がきれいになることに加え、虫歯や歯周病、口臭の予防にも寄与します。口腔ケアへのモチベーションアップにもつながることから、定期的に受けることでお口の健康維持にも役立ちます。