歯周病ってどんな病気?受診すべき症状と歯科での治療について

歯周病ってどんな病気?受診すべき症状と歯科での治療について

昨今、「歯周病」という言葉をよく耳にするようになったと思いませんか?お口の2大疾患である虫歯と歯周病は、どちらかというと前者の方が深刻な病気と思われがちです。確かに虫歯は目に見える形で歯が破壊されていくだけでなく、歯痛(しつう)という耐え難い痛みを伴う病気であるため、歯周病より警戒するお気持ちもよく理解できます。

ただ、歯周病というのは、ある意味で虫歯よりも怖い病気であり、自覚症状が現れた時点ですぐに歯科を受診すべきといえます。今回はそんな歯周病の症状と歯科での治療方法について詳しく解説します。

歯周病は虫歯よりも怖い病気?

虫歯は比較的シンプルな病気です。進行する過程で歯が溶け、最終的には歯を抜かざるを得なくなります。進行性の病気であり、細菌に感染した歯質を削らなければ完治できません。一方、歯周病は歯茎や顎の骨を破壊する病気です。それらは歯を支えている組織なので、破壊されることで歯の脱落を招きます。つまり、どちらも進行する過程で歯を失うのですが、歯周病の場合はさらに深刻な症状を引き起こします。

歯周病が引き起こす全身の病気

歯周病が重症化すると、誤嚥性肺炎、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、認知症などのリスクを上昇させることがわかっています。どれも全身の健康を脅かす深刻な病気であるため、厚生労働省や歯科医師会も歯周病の予防や治療に努めましょうという呼びかけを行うようになったのです。これが冒頭で述べた「歯周病という言葉をよく耳にするようになった」理由のひとつです。私たち歯科医師も患者さんに対して歯周病を予防、治療することの重要性を理解していただくよう努めております。

受診すべき歯周病の症状

こんな症状が現れたら歯周病が疑われますので、歯科を受診しましょう。

  • ・歯茎が赤く腫れている
  • ・歯茎から血が出ることがある
  • ・歯茎から膿が出ている
  • ・口臭が強くなった
  • ・歯茎が下がってきた
  • ・歯がグラグラ動く
  • ・硬い食べ物が噛みにくくなった
  • ・歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった

 

歯周病の歯科での治療方法

上記の症状がひとつでも認められる場合は、歯科で「歯周組織検査」というものを実施します。その上で歯周病と診断された場合は、「歯周基本治療」を始めます。歯周基本治療は、歯周病菌の温床となるプラークや歯石などを取り除き、口腔衛生状態を良好にするために行うものです。虫歯治療で行う歯を削るような処置は実施しません。

歯周基本治療によって歯茎や顎の骨の症状が改善されたら、SPTと呼ばれる歯周病安定期治療へと移行します。歯周病の症状が改善されなかった場合は、歯茎をメスで切開して歯根部の歯石を取り除くフラップ手術や破壊された歯周組織を元に戻す歯周組織再生療法などを行います。

歯周病は早期発見・早期治療が重要

歯周病は全身の健康にまで害を及ぼす厄介な病気なので、早期発見・早期治療に努めることが大切です。歯周病にかかりたくない、歯周病を重症化させたくないという人は、3ヵ月に1回の定期検診・メンテナンスを受けて、早期発見・早期治療を実現しましょう。セルフケアとプロフェッショナルケアを充実させることで、歯周病予防も難しくはなくなります。

まとめ

今回は、歯周病という病気について、症状や治療法を解説しました。歯周病は日本人が歯を失う原因第一位となっており、全身の病気のリスクまで引き上げる厄介な病気ですので、可能な限り予防、早期発見・早期治療できるように頑張りましょう。当院までご来院いただければ、全力でサポートいたします。

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