ストレスにより虫歯が!?その密接な関係性

ストレスにより虫歯が!?その密接な関係性

虫歯は、歯が溶けていく病気で、甘いものを食べていると発症リスクが高まります。それだけを聞くとストレスとはまったく関係のない病気のように思えますが、実はいくつかの点で関係性が認められます。今回は、虫歯とストレスの関係性についてわかりやすく解説します。

ストレスで虫歯が誘発されるメカニズム

ストレスによって虫歯が誘発される理由は次の通りです。

ストレスで唾液の分泌量が減少する

ストレスによって虫歯リスクが高くなる理由としては、第一に「唾液の分泌量が低下する」点が挙げられます。強いストレスを受けている時は、喉が乾いたり、お口の中がネバネバしたりしますよね。それは唾液腺の活動が抑えられて、唾液の分泌量が減っているからです。唾液の量が減ることと虫歯にどんな関係があるの?と疑問に感じる方もいらっしゃるかと思いますが、実は密接な関係があるのです。

唾液には虫歯予防効果がある

私たちの唾液には、抗菌作用・殺菌作用・自浄作用・歯の再石灰化作用・緩衝作用が期待できます。

抗菌作用、殺菌作用

これらは虫歯の原因となる虫歯菌を殺す、あるいはその活動を抑える働きがあります。

自浄作用

自浄作用は、食べかすなどを洗い流す作用です。虫歯菌のエサとなる糖質などをきれいに洗い流すことで、虫歯リスクを減少させます。

歯の再石灰化作用

私たちの歯は、酸性の刺激によって溶ける性質を備えています。そうして歯が溶ける現象を「脱灰(だっかい)」と呼び、元の状態に戻す・修復する現象を「再石灰化(さいせっかいか)」と呼んでいます。唾液には歯の再石灰化作用が期待できることから、虫歯予防に寄与するのです。

緩衝作用

緩衝作用(かんしょうさよう)とは、食事によって酸性に傾いた口内環境を中性付近まで戻す働きを指します。口内のpHが中性付近に保たれていれば、歯が溶けにくい環境を維持できるため、虫歯リスクも自ずと下がります。

唾液の量が減ることのデメリットは大きい

このように、唾液というのはお口の健康を維持する上で非常に重要な役割を担っているものなので、ストレスによって分泌量が減少することは極めてリスキーです。とくに虫歯への悪影響が多い点に注意が必要です。

ストレスによるその他の影響

ストレスの多い生活を送っていると、歯ぎしりや食いしばりをする機会も多くなります。これらを専門的には「ブラキシズム」と呼び、歯や歯茎、顎関節に強い悪影響をもたらすことがわかっています。とりわけ眠っている時に起こる歯ぎしりは、力のコントロールが困難であるだけでなく、症状が現れている時間も長いですよね。その結果として歯の摩耗や破折なども起こりやすくなっています。歯がダメージを負えば細菌に感染しやすくなり、虫歯リスクも上昇します。

ストレスを減らす・解消することで虫歯を予防

このように、ストレスはある意味で虫歯と密接な関係性が認められます。普段から歯磨きをしっかり行っていてもなぜか虫歯になってしまうという人は、日常生活を見直してみましょう。日頃から強いストレスを感じていてお口が乾きやすくなっている、歯ぎしりが習慣化している場合は、それらが虫歯リスクを引き上げているかもしれません。

ストレスの原因を完全に除去することは難しいかと思いますが、その影響を減らすことは可能です。具体的には趣味の時間を作ったり、運動をしたりすることでストレスを解消するのが望ましいです。その結果、お口の健康も維持しやすくなりますよ。歯ぎしりに関しては、歯科医院での治療を検討しても良いかもしれません。

まとめ

今回は、ストレスによって虫歯が誘発される理由について解説しました。ストレスは体調に悪影響を及ぼすと同時に、虫歯リスクを引き上げることもありますので、適切に対処するのが望ましいです。

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