歯科検診ではどんなことをするの?
定期的に行われる歯科検診は、おおまかに、
- カウンセリングと診察
- 口腔内写真とレントゲンの撮影、歯茎の状態の検査(歯周ポケットの深さ)
- 治療が必要な場合にはその説明と治療計画
- 歯科衛生士による歯みがき指導とクリーニング
という流れで行われます。
妊婦歯科検診も同様で、現在の歯の状態をチェックしたうえで、患者様に応じて必要なケアと指導を行っていきます。
診察時には、現在の歯やお口の状態で気になっていること、普段飲んでいるお薬、持病などをお聞きするので、医師に聞きたいことがある場合には受診前にご用意いただけるとスムーズですし、たくさん相談することができます。
そして、上記にもあるように、検診の中ではレントゲン撮影があります。レントゲンによる被ばくが心配になった方も少なくないでしょう。
歯科用のレントゲン、医科用レントゲンとの違いは?
でもみなさん、安心してください。歯科で撮影するレントゲンは、妊婦さんでも十分安全に撮影が可能です。
歯科レントゲンの放射線量は、以下で使われる放射線量に比べて極めて少なく、パノラマ(全体)の場合、0.03㎜㏜、デンタル(部分的)の場合、0.01㎜㏜です。これは、自然界から1年間に受ける放射線量のおよそ40~100分の1程度です。
レントゲン撮影により、肉眼では確認できない歯の根の部分や、歯の裏側の部分なども見ることができ、より精度を上げた検査が可能です。
妊娠中の歯科レントゲン、赤ちゃんへの影響は?
上でも述べた通り、歯科レントゲンは極めて線量が少ないので、妊娠中でも問題なく検査を受けることができます。また、撮影部位がお口であること、撮影時には防護用のエプロンの着用をしていただいていることから、お腹の赤ちゃんへの影響はほとんど心配ありません。
なお妊婦さんの歯科検診は、安定期に入る妊娠中期ごろの受診をおすすめしています。もちろん、患者様によってはスケジュールの都合もあると思うので、安定期に入る妊娠初期やお腹の大きくなる妊娠後期でもご受診いただく場合にはお待ちしております。
その場合は、つわりで気分が悪い、臨月でお腹が苦しい、気持ちの面で不安があるといったことがあるかもしれません。また、生まれてくるお子さんのお兄ちゃんや妹さんをお預かりすることもできます。遠慮せずに医師やスタッフに、体調や配慮してほしいことを教えてください。